こちら道中央、遠くにいるのが七五三主役の我が娘。
手前にはフランクフルトの屋台が見えますが、娘の前にある屋台は「お面売り」。
屋台の横を通るとき、左目でお面700円を確認し、なんて高いのだと素通りする。その後まさかと確認した時すでに遅し、右真横を歩いていたはずの娘の姿はなし。
まったくの想定外ですが、娘はこのお面売りの屋台の前で立ち止まっていました。
「おっと、このお面が欲しいのかい!?(汗)」
あのぺらぺらのお馴染みのお面、700円で売っていいのだろうか。この時代に似つかわしくない価格設定。ななんとも堂々としたぼったくりである。
本日主役の娘の願いとて700円もするお面など買いません。えーえー、どんなに泣かれようとも。
「おいでぇー。おいでぇー。」と一歩ずつ離れながら呼びかけること・・・5分。
・・・この後どうなったかというと。
屋台主に声を掛けられ、動揺した娘は横へよろめき、コケマシタ。雨上がりの湿った道路の上に着物を着たままコケタノデス。
周りの人からの「あららぁ・・・」という声と同時に猛ダッシュ。娘を抱きかかえ恥ずかしさのあまり無言でこの場を立ち去る母、まだ若さ残ると信じている三十路の秋。なのでした。
その後何事もなく無事七五三を終えましたが、帰りこの道を避けたことは言うまでもない・・・。